7月30日
 チカンにあっただよ。
 夜中、一人で道を歩いていたら、いつのまにかすぐ後ろに人がいて、がっしりとわたしの尻をつかんだ。
「ぎゃっ!」
 わたしが叫んで振り向くと、チカンはものすごい速さで逃げていった。100メートル8秒台だったね。
 むかついたので追いかけようとしたが、全然追いつかないのであきらめてうちに帰って弟に話したら「交番に行こう」というので交番に行った。
 交番には誰もいなかった。
 仕方がないので帰ろうとしたら、なぜか弟はチカンを探すという。
 ハッキリ言って、おもしろがっている。
 けんかになったらどうするの?といっても、「大丈夫。勝つよ。だって、ひょろい弱そうなやつだったんだろ?」そりゃそうだけど。
 というわけで、1時間ほどうろうろチカンを探して歩いた。
 もちろん見つからなかった。
 あーあ、ただで触らせちゃったよ。もったいない。
 まあ、夜中の3時に一人でほっつき歩いていたわたしも悪いけどね。

7月25日
 最初は、テレビかなんかで見たのかな。
 そのときは、まだネットが今ほど普及していなくて、わたしもパソコンを持っていなかったから、本当に信じられなかった。
 たとえば、赤ちゃんにしか欲情しない人の性癖くらい信じれなかった。
 ネット恋愛。
「キッカケ」がネットなのは、もちろんいいとして、そのあとに会って、それから好きになって…。それは、充分分かる。普通の恋愛だしね、それって。
 わたしが信じられなかったのは、「メールやチャットだけで好きになる」ってこと。
 ちょうどそのあたり、ドラマや映画でもあったかな。顔を見ないで好きになるってことは、純粋に中身を好きになれるってことだから、かえっていいのかな?とも思ったが、けど、わたしが人を好きになる基準って、顔だけでも性格だけでもない。
 もちろんお金でもないよ!
 わたしは人の「雰囲気」で、「あ、いいかも…」と思う事が多い。
 だから、姿が見えないパソコンの向こうにいる人を好きになることはない、と、思っていた。
「ネット恋愛」「会った事もない恋人」今は、当時より格段に増えている…、と、思う。
 わたしはネット恋愛ってしたことがないけれど、友達の話ではたまに聞く。
 なんと、写真も見たことがないうちに「付き合ってください」と言う人もいるらしい。いや、もちろん顔だけが重要なわけじゃないけどさ。
 あるじゃん。なんかさ…。ハンサムでなきゃダメ、ってわけじゃないけど、「なんか好きな顔」とか「好きな雰囲気」とか。
 活字だけじゃ伝わらないこと。
 でも。
 わたしが「雰囲気」で人を好きになるように、人を好きになるポイントなんてモノは、人それぞれ、なんだっていいのだ。
 本人が「好き」って思えば、それは「恋愛」なんだし。「思い過ごしも恋のうち」っていうけど、まさしくその通り。
 そのポイントが「顔」でもいいし、「性格」でもいい。
 だったら、「文体」でも、「顔文字の使い方」でもいいのかな。もちろんメールの中から見える「性格」でもいいわけだし。
 たとえば飲み会とかで、刺身を食べようとして、しょうゆを探しているとき。
「はい、どうぞ」って、気付いてしょうゆを取ってくれたとき。そんなキッカケで人を好きになるときもあるだろう。
 ってことは、チャットでなにか発言したとき、他の人はスルーしたのに、その人だけ反応してくれたとき、なんてのも人を好きになるきっかけになったりするのだろうか?
 実際わたしも、落ち込んでいるときなど、会ったことのない人からのメールや掲示板の書き込み、「とこ感」へのハガキでものすごく元気付けられる。とても、うれしい気持ちになる。
 これが「ドキ」や「キュン」になると、もしかしたら恋愛に発展することがあるのかもしれない。
 今はまだ、実際に会うところから始まる恋愛しか経験したことがないけれど、恋愛にルールはないし、決まりもないのだから、どんな形があってもいいんだ。
 そんな風に、今は思う。   

7月19日
 久しぶりに母と昼食を食べた。
 豆腐料理のバイキング。おいしくてヘルシー。豆腐最高!
 で、料理をよそっているときに、4歳くらいの男のお子ちゃまが、わたしの足を踏んで離してくれなかった。
 それに気付いた男の子のお母さんが、
「たけちゃん(仮名)、ごめんなさいしなさい」
 それを聞いたたけちゃん(仮名)は、足を離し、
「ごめんなさい」と言った。
 あまりにかわいかったので、わたしはにっこり笑って、
「いいえ」
 と言ったら、またお母さんが
「たけちゃん(仮名)、おばちゃんにありがとうは?」
 と、言ったのだ。
 なんですとぉ〜!?おばちゃん?おばちゃんって、わたしのこと??
 そりゃ、たしかにノーメイクだったけど、ギャルっちいかっこうもしていたし、おばちゃんは……ないよぉ。
 自分で自分を「おばちゃん」と言ったことはあっても、他人に言われたのは初めて。
 そりゃね、もしかしてお母さんと同じ年くらいかもしれないよ。そういうこともありえるよ。
 でも、おばちゃん……。ううう。
 ちくしょう、この間10代の男の子に「19くらいに見えますよ。今度飲みに行きましょう(10代だろ、こら)」って、言われたもーん!…くじけない…。

7月6日
 今話題の、漫画家原稿売却(され)事件。
 某編集さんと話したら、やっぱり
「ちゃんと契約書を交わさない漫画家も悪い」というようなことを言っていた。
 編集さんの考えとすれば、そうだよな。
 そりゃ、まあ、そうかもしれない。
 でも、漫画業界では、そんな契約をする方が珍しい……よね。
 少なくとも、わたしは契約書を交わそうなんて言われたことはない。
 単行本を発行するときには、ちゃんと契約書を交わすことも多いらしいが。
 でも、漫画の編集さんは漫画家を「使ってやってる」って思っている人が多いから、「契約書は…」なんて言ったら「こいつ、生意気」って思われそうで恐いんだよな。言えないっす。なかなか。
 わたしは漫画の単行本を出したときも、エッセイ本を出したときも、契約書を交わさなかった。
 というか、出版の契約書を交わしたことなんてない。
 原稿料の話もしてくれず、描いてみて原稿料の振込みを見たらページ3500円だったこともあった。びっくりしたが、それは確認しなかったわたしも悪いからな…。
 漫画の単行本を出したときは、まだ10代でそういうことがよくわかっていなかったからだけど、エッセイのときは編集さんを信用していたから<契約書を交わさなくてもいいと思った。そういう考えも危険なのかもしれないけれど。
 でも、信用。
 信用できない人と仕事をするのはとても恐い。
 原稿料払ってもらえなかったら生きていけないもん。わたしたちは。
 嫌いな編集さんと仕事をすることはあっても(今仕事をさせていただいている編集さんの中には、嫌いな人はいません。みんな大好き)、信用できない人とは、仕事をしないようにしよう、と思う。
 あんまり信用できない人と仕事して、案の定痛い目に合ったこともあるしね。
 で、問題の「さ●ら出版」の、社長さん?
 確かかどうかは定かではないけれど、昔編集プロダクション「猫の目●舗」の社長だった人らしい。
 「猫の目●舗」は、わたしがデビューした雑誌を編集していた編プロだ。
 ちょっと前の日記で書いた「ガイスト」もこの雑誌で連載した。
 原稿が上がると、いつも飲みに連れて行ってくれていた。そんなことはどうでもいいけど。他の原稿も合わせると、200枚以上そのままだったんじゃないかな…。
 雑誌が潰れて付き合いがなくなったままだったけど、わたしの当時の原稿はどうなったのだろう…。
 描かなくなった出版社から、原稿を返却してもらえるなんて考えがなかったので、そのままなのだ。
 もしかして、わたしの原稿も売られていたのか?うーん、売れるとは思えないな〜。今も下手だが、当時はもっとド下手だったから。捨てられたんだろうな。
 でも、他の人にはゴミであっても、わたしには大事な子供なんだよね。ちゃんと返却してもらわなければいけなかった…。ごめんヨ、マイベイビー。
 そんな感じで返却してもらっていない原稿があと何百枚あるだろう…。なんとかしないとな〜。

 それにしても「まんだ●け」の社長さん?「契約書を交わさなかった漫画家の怠慢?」まね、間違っちゃいないかもしれないよ。
 でも、漫画家は出版社に原稿を「預けて」あるのであって、「あげた」ワケではない。
 漫画業界には詳しいはずだから、そのくらいのことは、分かるでしょう?
 たしかに「まんだ●け」に責任を取れって言うのは無理かもしれないけれど、問題になるかもしれないことが分からなかったはずはないよね…。
 戦っていらっしゃる漫画家の先生方、がんばってください。応援しています。
 とりあえず、「まんだらけ」では買い物しない。って言うか、一度も行ったことないけど。

 原稿の所有権は、あくまで漫画家自身にある。
 ……んですよね?
 と、編集さんに聞いてみたら
「もちろんそうです。でも、厳密に言うと、写植は違います。写植は出版社がお金を払って作っているから」
 というお答え。
 うーむ、そうか。
 だったら、出版社側は気に入らない漫画家に原稿を返却するさい、写植をはがして返してもいいんだな。
 それで原稿を破いたりしちゃダメだけど。
 写植ぐらいはがされていてもいいよな。返してくれるんだったら。
 
 これからもわたしは、契約書を交わさずに原稿を描いて渡すだろうけど、もうちょっと、いろいろ気をつける。気をつけよう。ホント。
 つくづく思ったよ。
 めんどくさいけど、そういうことも全部自分でやらなきゃいけないのが、自由業の自由業たる所以か…。
 自由でいるためには、面倒もあるのだ。

 今回の事件は、犯罪だから気をつけるとかそういう問題じゃないけど…。
 
 

7月4日
 やる気があるときと、ないとき。
 この差はなんとかならんもんかね。
 やる気があるときは、朝起きて掃除してご飯作って洗濯して、休むまもなく仕事バリバリやったりする。
 でも、ないときは、日がな一日、ゴロゴロゴロゴロ。なーんもせんのだよ。
 もっと、毎日普通にできるようにならないとね。いかんなー。

7月3日
 もう7月〜。
 この夏こそ遊ぶー。
 旅行いきてー。